私の脚の間に唯兎くんの脚が置かれていて逃げられそうにもない。



私、危機ですか?



それとも喜んでいいやつですか?




「さっきは邪魔されちゃったし、ちょっとだけ、ね?」



「へ…?」




唯兎くんはそういうとさっきより深いキスを落とす。




「ん…ちょ、っ…んっ」




リビングにはみんながいるのに、聞こえてたらどうしよう…。



唯兎くんのキスが気持ちよくて、どんどん何も考えられなくなっていって。



唇が離れると、少し寂しさが残る。




「ゆ、いとく…ん」



「果乃可愛い」




恥ずかしい…。




唯兎くんから顔をそらしたくなるけど、動いたらすぐに唇が触れてしまいそうな距離で。




「は、離れて…」



「ん?どーして?」




唯兎くんはにっこり笑って私のすぐ近くで話す。



唯兎くんの息が肌を掠める。




「は、ずかしいの…」



「いつもくっついて寝てるのに?」