「果乃ちゃん仲良しだねぇ」



やよいちゃんと秋帆ちゃんが茶化してくる。



なんだか恥ずかしい。



人前でそんなことできてしまうあたり、唯兎くんはきっと頭がおかしいんだよ。



私めちゃくちゃ恥ずかしいのに。




「死にかけの俺の前でそんなことして当てつけなのでしょうか」




すると、翔くんはそう呟いて、床に倒れこむ。




大丈夫かな…。




私のせい…?




少しだけ心配になって覗き込んで見る。




「それは翔くんが悪いんでしょ。月城先輩に愛想尽かされそうなのは自分のせい」



「そーそー、翔はやばくなってからしか動けないからねー、昔から」




秋帆ちゃんに苦笑いされて、翔くんはうっ、といい、ユキちゃんに真顔で辛辣な言葉を言われてからは動かなくなった。



本当に大丈夫かな…?



近づいて、脇腹をちょんっとつついてみる。



動かなかったら、あんまり怖くないんだけどなぁ。