やよいちゃんと秋帆ちゃんは苦笑いをしつつ、2人を見る。



たしかにそうかもしれない。



翔くんはいとことは思えないほど騒がしい。



この間うちに来た時もなんだかわめき散らして帰ったような印象。


私が苦手なだけかもしれないけど。



「なんで月城さんに教えてもらわないの」



「…安里にはそろそろ愛想尽かされそうだし。


そろそろ俺もしっかりしないと…」



「…お前何したの」



「何もしてねぇ。何もしなかったから今捨てられかけてるんだけど」




「うん、ごめん。勉強しな。うん」




唯兎くんは救いようがないなこいつ、と呟いて私の横に来た。




「僕ちょっと買い物してくるから。すぐ終わらせて帰ってくるけど何かあったら連絡してね」



「うん。わかった」




唯兎くんは笑って私の頭を撫でると財布を持って家を出て行った。




「わー、アッツアツだぁ〜」