どう、説明すればいいんだろう。



ユキちゃんに目で助けを求める。



「ん?あぁ、果乃ちゃん唯兎くんの家に居候中」



「え?そうなの?何もされてない?大丈夫?」




秋帆ちゃんは心配そうに私を揺さぶる。




「だ、大丈夫だよ…っ」




気、気持ち悪い…。




「そう?ならいいんだけど」



答えてすぐに話してくれたおかげで胃から何か出てくることはなかった。



私はスマホを出して唯兎くんに電話をする。



お昼休みだから、出てくれるよね?




『もしもし?何かあった?』



「あ、唯兎くん?あのね、テスト期間にみんなで勉強会しようってことになったんだけど…。お家にみんな連れて行ってもいいかな?」



『んー、いいよー』



「ほ、ほんと?」



『なんで僕が果乃に嘘つくの』




電話の向こうでそう笑う唯兎くん。




「ありがとう」



『ん。どーいたしまして。じゃあ、また後でね?』