「中間テストだねっ!」



「ど、どうしたのやよいちゃん…そんなに私のこと見つめられても…」



席についている私の目の前で目をキラキラと輝かせながら私の手を取るやよいちゃん。



「果乃ちゃん、やっぱ頭いいよねっ、授業難しい問題解いてたもんねっ」



「あ、あれはたまたまで…」



「みんなで勉強会しようっ!」



「へ…」




にっこり微笑むやよいちゃん。



「こら、やよい。果乃ちゃんが戸惑っちゃってるじゃん」



「えへへ、だってあたしみんなで勉強会したいんだもん」




「やよいは遊びたいだけでしょ?」



「あ、バレた?」




秋帆ちゃんが苦笑いを浮かべながらつっこむと、やよいちゃんはペロッと舌を出しておどける。




「でもみんなで集まる場所とかないよねー、勉強会できそうなところ」



「まぁこの辺はあんまりないよね」




2人は首をかしげる。