1時間後。




「できない〜っ」




そう言って、ギターを置いて床にうつ伏せになる。




「果乃?どしたの?調子悪い?翔のせい?」



「んーん、違うの。唯兎くんが悪いの」



「僕?」



「そう。この間の新曲のメロディー、サビできない。サビどころかサビ前もできない」



顔を上げて唯兎くんを見上げると、唯兎くんはニコッと笑った。




「大丈夫大丈夫。果乃は僕よりうまいからきっとできるよ」




そう言って頭を撫でてくれる。



…がんばろ。




「…わかった。頑張る」



「うん。ただ、ご飯できたから、先食べよう?


それでお風呂はいった後教えてあげるから」



「うん」




唯兎くんの指示に従ってるんるんでご飯を食べる。



今日の唯兎くんも可愛い。ほんとかわいい。



そんな唯兎くんを1番近く見れる優越感がすごい。



そんなこんなで時間もすぎる。