「だ、だから、果乃が可愛いせいでちょっと…その…」




僕は気まずくなって、目線をそらす。




「ゆ、ゆいとくん?」



「もうっ、可愛いせいで理性崩壊するんだよっ」





半ば逆ギレみたく顔を赤くして、果乃にあたりちらすと、僕は果乃の顔を無理やり僕に向けさせた。




「全部、果乃が悪いんだから…」



「ちょ、唯兎く…んっ」




僕は果乃にキスをした。



どんどん深くなるキスに、果乃は息が荒くなり、顔も火照って、余計にそそる。



果乃は僕の胸を押し返そうともがくけど、力が弱い。




果乃が可愛すぎる。




押し返しつつも、必死について来ようとする果乃が愛おしくて仕方ない。




「んっ、ゆ、いとく…」



「喋るとやりにくいよ」




そう言いながら、果乃から唇を離すと果乃は肩で息をしながらくっついてくる。




「…知らない」




果乃はプイッと顔逸らしてしまった。