イケメンさんは危ない人らしい。



気をつけなきゃ。




「果乃ちゃん、ほんとに泊まらしてもらっていいの?」



「うん、大きなお家で一人じゃ怖いもん」



「そっか」




秋帆ちゃんは優しく微笑むと、自分の席に座った。






すでに唯兎くんがいないことが寂しくて仕方ない。



修学旅行とか、なくてもいいよ…。



唯兎くんが変な女の子に告白なんかされてたら、私立ち直れないかもしれない。



やだな。



そんな気分が重いまま、私は一日授業を受けて、気づいたら部活の時間。



秋帆ちゃんと一緒に部活に行く。



なんだかよくわからないけどやよいちゃんはバスケ部のイケメン先輩が彼女いたらしくて、すぐにマネージャーをやめたらしい。



手のひら返しがすごい。



なんだか尊敬しちゃう。




私たちが部活の間はやよいちゃんはユキちゃん、葵衣くんとテニスコートのフェンスにへばりついてるらしい。