だからそんなに泣かないで…?と、唯兎くんは私の涙を親指で拭う。



「…わかった、我慢する」




唯兎くんがあまりにも困った顔をするから、これ以上何も言えなくなってしまった。




「ありがとう。ほんとにごめんね?」



「帰ってきたら、いっぱい一緒にいてほしい」



「うん、もちろん」



そういうと、唯兎くんはにっこり笑って私を潰す気なんじゃないかってぐらい強く抱きしめてくれた。




「明日、みんなに言ってみる」



「うん、わかった」




そうして私は、唯兎くんに丸め込まれたことに少々もやもやしながらも、次の日、3人を誘うことに成功して。



和馬くんの言いつけでユキちゃんには葵衣くんが付いてくるけど。



それと、安里ちゃんの気遣いで、女子3人に男1人は何かがよろしくない、と、翔くんもくることになった。



余計な2人だなぁ…と思いつつも、翔くんには昔の唯兎くんが聞けるかもしれないと、期待してる。



…まだ前のことは許してないけど。