外に出ると文月が腰に手を当てて待っていた。

「弥生…。
 弥生は可愛いんだから。
 あんな風に男の人に近づくのはよくないと思う。
 勘違いちゃうよ?」

あんな風…と、もうしますと…


あ…


さっき駆け寄った、あれ?
そういうもんなのかなぁ。


「え、そう?」
「そうなの!!」

私の納得いかないような反応に
被せぎみに返す文月にびっくりして思わず頷く。

「そ、そう。わかった。」

私の返事に満足したのか
文月は休憩を終えて仕事に戻っていった。

私も仕事に戻らなきゃ。