その商品を確認した男性は

「あぁ、これでまちがいねぇけど。
 お前のミスか?
 新人だからってふざけんなよ。」


こっちを見ながら私をじっと見る。


私は、しっかりと頭を下げて謝る。

「本当に申し訳ございませんでした。」

しばらくも何言わない男性。


来たのはいいけど、この後どうしよう。

何にも考えてなかった…。


頭を下げたまま
ドキドキとそんなことを考えてると


「ま、まぁ…もういいよ。
 これはもらってくぞ、代金は払ってるはずだし。」


そういって帰っていく男性。


え…
許してもらえた…?



絶対に無理だと思ってこのあとどうやって
怒りを鎮めるか考えてたから
びっくりして顔を上げる。