流石に、なんという


香坂さんがかわいそう…。



まぁ、怖いし…
怒られたくなんかないしね…


でも……



私は、近くにいた人に状況を聞いて
近くに歩いていく。



周りの人の視線が痛い。



そのままその男性の前に言って。


「失礼いたします。」


そう声をかけると
男性がこっちを振り向く。


う…こわ…



「何、お姉さん?」


睨みながらこっちに向き直った男性に
私はとりあえず頭を下げた。



「申し訳ありません。
 新人の私のミスでございます。
 お客様のお求めの商品は、こちらでございますよね?」



そういってその男性が買う予定だった
商品を提示する。