大人しい系の、石岡高宏、佐々木克也(ササキ カツヤ)、二宮良平(ニノミヤ リョウヘイ)、澤勇気(サワ ユウキ)。


オタク系の坂本文香(サカモト フミカ)、岩田ゆかり、奥村ミユキ、大山和弘(オオヤマ カズヒロ)、野々上信吾(ノノウエ シンゴ)。


そして最下位の和田裕と、千田健人だ。


こうして改めて考えてみると、オタク系の人数は多かった。


「ターゲットは信吾がいいと思う」


あたしは躊躇することなくそう言った。


「どうして?」


直美がそう聞いてくる。


当然の疑問だと思った。


「信吾は弘江のことが好きだから」