「ま、待ってよ真宙!いつの間に知り合ってたの?」

「はっ?ちょっ、お前マジで覚えてないの?」

「な、何が?」

「だって、永久はー」

けれど私は、その言葉の

続きを聞くことができなかった

「むぐっ、ほーい!はへせ〜」

何故なら、真宙の口は

佐藤君によってふさがれていたから

「はじめまして、よろしくね。春野さん」

「う、うん。こちらこそよろしく、佐藤君」

そうして佐藤君は、

私の隣の席に座った

けれど、そんな佐藤君の横顔は

なんだか、少し寂しそうだった