「美波、突っ立ってないで座れよ」

「あ、うん」

真宙にそう言われて私は、

佐藤君の正面に座った

「じゃあ、俺は漫画読んでっから、美波は永久に教えてもらえ」

「はぁ?待ってよ、勉強会のこと言い出したのは真宙でしょ?」

せっかく、真宙に教えて貰えると

思ってたのに

でも、確かに真宙が

自分から勉強会を提案するなんて

おかしいと思ってたけど

「なにが、はぁ?だよ」

「いてっ」

いきなりのゲンコツに

ヒリヒリする頭を撫でる

「そもそも、今回の勉強会はお前が赤点を取らないためにあるんだろ?」

「うっ、、、」

それを言われると言い返せない

「ぷっ、ははは!」

横から聞こえてきた笑い声に

2人同時に振り向く