教室に入ると
「今日遅いね?えっ、なに?膝どうしたの?」
明莉が話しかけてきた。
「歩道橋の階段で転んだんだよね……」
そう言って、私は苦笑いをした。
「九条くん今日も来てないみたいだよー?」
と、明莉が言ってきたので
「晴翔くん来てるよ、保健室で休んでる」
「え、来てたの!?」
すごくびっくりされた。
「うん、なんか頑張って来たのはいいけど、だるすぎてあんまり動けないんだって」
「あらら〜、これは早退しそうだね〜」
「だね……あんまり無理してほしくないなぁ…」
私達は心配しながらも授業を受けた。