広い広い水の中に、いろんな魚達が自由に泳いでいた。




「わあ〜!トンネル!

椿、椿!トンネルだよ!!」




明莉は、はしゃぎまくっていた。




「トンネル?

あ、本当だー!上まで魚が泳いでる!」




「あっちに変わったお魚いるって!

あっちも見に行ってみようよ!!」




「どこ??待ってー、明莉〜!」




気づいたら、私も明莉につられてはしゃいでいた。




どんどんテンションが高くなっていた。



「なぁ、そろそろお腹空かない?」




吉澤くんが言った。




「えっ?もうそんな時間!?」




明莉がそう言うのを聞きながら




私は、スマホの中の時計で確認する。




「本当だ〜、なんか食べよっか」




と、私が言うと




「え〜!!まだ見たい……」




明莉は、食べる気はまだないようで……




「食べ終わったらまた回れるだろ」




と、晴翔くんが言った。




「そうだよ、食べてからまた回ろう?」




私も明莉に向けて言った。




「うーん……、わかった。

じゃあ、すぐ食べてすぐに見に行こう!」




少し考えてから、やっと うなづいてくれた。




「あ、ここ ホットドックある!」




「美味しそう〜!

ケチャップとマスタード掛け放題だって」




「よし!椿、これにしよう!?」




「わかったわかった。

そんな急かさなくてもホットドックは逃げないから」




と少し笑って見せた。