私達は帰る方向が一緒なので、帰りながら話した。




学校からの帰り道、反対側の道に行くために、歩道橋を渡る。




ずっと、晴翔くんが私に話しかけてくれてるので、和輝くんの事をこの時間だけ、忘れることが出来た。




でも、利用……してるみたいでなんか嫌だな…。




「ん?暗い顔してどうした?」




あ……また、晴翔くんに心配させちゃう…。




そう思った私はとっさに笑顔を作った。




「ううんっ、何でもないのっ…!」