「考えるべき……かぁ」




私は、はぁ…… と深くため息をついて

飲み物を勢いよく半分くらいまで飲んだ。




「一度、何も意識しないで吉澤くんと接してみなよ

何かに気づけるかもよ」




「わ、わかった」




「九条くんの事も、ちゃんと考えてあげないと可哀想だからね」





「うん……」




確かに、明莉の言う通りだ。




「明莉」




私は、明莉の名前を呼んだ。




「ん〜?どした?」




「変わったね、小さい頃より成長した」




小さい頃は、私に

『これどうすればいいの?』ってよく泣いてたのに。




「もう、小さい頃の話なんてやめてよ〜

あの頃は嫌な思い出しかないんだから!

それに、小さい頃より成長するのなんて当たり前だし?

おかげさまで頭の回転も良くなりました〜」




「いつの間にか私が、明莉に助けられてるね」




「いいんだよ?

小さい頃から一緒なんだから、一番話しやすいでしょ」




「話しやすい!本当、ありがとうね」




「また気持ち落ち着いて

まとまったら話聞かせてね」




「うん!わかった!」




考えてみよう。