「如月家の桜さんは天才ですね。」

「わずか9歳で自分の会社を設立。」

「しかも1ヶ月で大企業になるなんて。」

「さすが如月家ですね。是非仲良くしたいです。」

桜「お褒め頂き有難うございます。嬉しい限りです。」

さすが如月家?

これは如月家の力じゃない。

私の力だ。

仲良くしたい?

白々しい。

どうせこいつらは私の肩書きしかみてないんでしょう。

お母さま達は私の力を認めてくれてたのに。

まあ、期待はしてないけど。

桜「今日は疲れてしまいました。これで失礼させていただきます。」

いつまでもこんな所にいたくない。

さっさと戻るか。

いつか、私にもお母さまとお父さまのような優しい人に会えるかな?

私の肩書きしか見てない奴等と違って私の中身を愛してくれる…そんな人に。

これは天才少女と世界最強のヤクザのお話である。