情けない。
自分で追求しておいて、かける言葉が見つからない。


これじゃあ、美月を困らせただけだ。


「別れたくないって言ったけど、いいからね。」

「え?」


「妹が 病気なんて、重いよね。今まで玲と遠出しなかったじゃない?それも妹のためだもん。妹の容態が急変したらって思うと、気が気じゃなくて。だから、ふられえも文句は言えないっていうか。」


美月が儚げに笑う。手をカタカタと震わせて、俺に笑いかけている。


俺が美月の手を離す?あり得ない。

そっと、美月の手を握った。



「あり得ないよ。美月のいない毎日なんて、考えられない。俺は、何があっても美月のそばにいる。」


「玲、、、っ。ありがとう、、、。」