「だから、この間、、、病院に入って行った訳を教えて欲しい。」
「……え。」
あまりに予想外の質問だったらしい。
言葉に詰まって、意味がわからないという顔をしている。
「なんで、、、玲、そのこと、、、」
「ごめん。この前映画行った日、美月の後をつけた。美月が何か隠してるって思ったから、、、本当ごめん!でも、美月がもし病気とかでも俺はっ」
「違う。」
美月が俺の言葉を遮る。
「違うよ、玲。私じゃない。」
「私じゃ、、、ない?」
困惑するのは俺の番だった。
私じゃないって、、、なにが?
カタンと静かな音を立てて美月が立ち上がる。
「玲、ついてきて。」