「舞、、、久しぶり。」



玄関のドアから顔を覗かせて笑う美咲は、まるで生気を吸い取られたような顔をしていた。



「美咲っ、、、!!どうしたの?学校きてないって聞いて、、、それにやつれてるよ。何かあったの?大丈夫?」



会ってくれたことにホッとしつつ、美咲の顔色の悪さにまた心配が募る。


「大丈夫だよ。学校はなんか、、、いく気にならなくて。」


「大丈夫じゃないよ!何かあったなら話して、、、お願い、力になるから、、、。」


美咲の手をギュッと握った。冷たかった。




「、、、舞。」



言われて顔を上げる。


美咲を見た。


笑っていた。




「大丈夫だから。」






大丈夫なわけがないのに。