「玲くんにヒントをあげる。美月ちゃんは悩み事があるよ。でもどうしようもなくて、誰にも言えない。抱え込んでる。私が玲くんの夢の中に現れたのは、美月ちゃんを救ってほしいからだよ。」
アカネの真剣な眼差しに、嘘でないことが伝わってくる。
ていうか、、、
「アカネ、お前どこまで知ってんだ?教えてくれ。」
「ダメだよ!こういう事は本人の口から聞かなきゃ。」
「ケチくせー。」
「なんとでも言ってくださいー。ほら、そろそろ朝だよ。いってらっしゃい。」
目覚ましの音が鳴り響く。
廊下の窓から、ポケーッと校庭を眺めていた。
「よっ、ヘタレ男。」
舞がポンっと背中を叩いてくる。
「今その言葉、すげーへこむ。」
「事実でしょ。」
いって俺の隣に立つ。
「なぁ舞、聞いていい?」
「ん、何?」
「大切な人を失ったって話。」
「、、、。仕方ないな、ジュースで手を打とう。」