数日経っても変わらない状況に、俺よりもアカネがもやもやしている様子だった。
「おい、いつまで怒ってんだよ。」
「だって、、、玲くんが何もしないから、、、。」
膨れるアカネにため息をついた。
「美月が話したがらないんだ。無理やり聞くわけにもいかねーだろ。」
教室で倒れて以降、美月は周りを気にしていつもより元気に振る舞うようになった。
まるで、「心配しないで」と言うように。
「大体、なんでお前美月に対してそんなに親身なわけ?」
「玲くんと一緒。美月ちゃんが大事なの。」
じゃあアカネは、俺の中の美月を想う気持ちそのもの、、、?
そもそも最近はすっかり慣れたけど、この夢の世界なんなんだ。