その日の夢の中、いつも通りいるアカネに構ってやることもできずに、ただボーッとしていた。
「……意気地なし。これで美月ちゃんがまた倒れたら、玲くんのせいだから。」
頰を膨らませてアカネが言う。
「そんなことわかってる。」
「わかってないっ!!」
怒り口調になったアカネに少し動揺しながら、俺の心にモヤがかかる。
アカネの発言にムッとしていた。
「じゃあお前に何がわかるってんだよ!!?」
声を荒げた俺を見て、アカネの頰が赤くなる。怒っているのだ。
こんな事でムキになってる自分が情けないとは思う、けどどうしたらいいのかわからない。
焦りと不安が俺をおかしくする。
「もう知らない!玲くんのバカ!!」
言って、アカネは消えた。