ポロポロと雫が頬を伝う。



「どうした?」



「嬉しくて、、、これ。」



美月がピンクのバレッタをギュッと握りしめる。
その手が涙に濡れる。



「大袈裟だな、、、泣くなよ。な?」



涙をそっと拭ってやると、美月がニコッと笑った。



「いつか妹に会いに来てね。」


「おぅ、もちろん。」


「私、玲と付き合えて、本当に幸せ。」


それはこっちのセリフだ。



「俺の方が幸せ。ていうか、シュークリーム美味すぎ。」



「何で張り合ってんのw良かった。」




2人で笑いながら、ただ幸せを噛み締めた。