昼休み、成久からの通知がスマホに届いた。

確認すると、

『オンナ関係、後始末しといたほうがいいんじゃない?』

の、コメントと一緒に、ラインのスクショ。


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MIKA
昨日の女、誰か知ってる?
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ユリア
みたみた!佐々と一緒にいたオンナでしょ?
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さあや
なんなの?あのブス!
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*優衣*
ふざけんなっ!
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こんな会話が、延々と続いてる。

名前も覚えが無けりゃ、顔も浮かんでこねぇ。


――めんどくせぇ~…


「ブスって、どっちが?って話だよな、佐々」


成久が笑いを堪えながらオレの目の前に立っている。


「花美の顔バレとか…」

「それは出回ってないね。まあ、時間の問題だとは思うけど」

「……」

「昨日は予備校でさ。俺は本当に偶然、佐々と花美ちゃんを見かけただけだから」

「気安く呼ぶなよ…」


他のオトコが名前を呼んだだけで、なんかムカつく。


――何なんだコレ…


オレ、マジでどっかおかしいんじゃないのか?

そもそも昨日から変なんだ。

そりゃ、多少遊んでるし、いいかげんかもしれないが、基本オレはオンナに優しいんだよ。


オンナに怒鳴ったり、

イラついたり、

無理やり押し倒して、

頭、叩いたのって……

やっぱ、手ぇあげたことになんのか!?


「最悪だ……」


スマホに花美からの連絡はない。


――マジ最悪……