短めの黒い髪に、浅黒い肌。

彫りの深い、端正な顔立ち。

上半身裸の首元にはシルバーのクロムハートが光ってて、

がっちりとした筋肉質の太い腕の下に、薄っすらとピンクに上気した、やわらかそうな肌が見える。


「……」


私と視線を絡めたまま、無言で、


グイッ!!


オトコのカラダが動くと、すらりと長い足が、すぐ脇で跳ね上がった。


「ぁああんっ!!」


「!!!!」


お姉さまの声!!

後ずさりした拍子に、たまねぎ踏みつけて、


ガタッ…ガダンッ……!!


そのまま見事なしりもちをついた。

お姉さまと目が合う。



「…っ!!はっ……花…っ!!きゃっ、きゃぁあああ~~っ!!」


私も、


「っきゃぁあああ~~~っ!!」


2人で、


「「きゃぁああああ~~~~っ!!!!」」


人の……H見ちゃったぁあ……


うぅ~……

私ってば……最低。