いよいよ体育祭が明日と迫った今。
私の家で功と二人。
いつものように勉強する。
「あ、洗濯物!」
と、私がベランダから取り出せば一緒になって畳んだりしてくれる優しい功。
なんか夫婦みたい…。
そんなことを勝手に思ってにやけてしまう事は、功には内緒だ。
「明日…ダンスできるかな…。」
「何、不安なの?」
「うん。だって初心者だもん。」
どうせ、また心配性?
とか、からかわれるんだろう。
「うーん。練習してみる?」
でも功から帰ってきたのは、予想もしてなかった答えで…
「え?ここで?」
「うん。ここで。」
功は優しく微笑む。
「良いかも。」
そう言ってリビングの広いところに出て踊ってみる。
もちろん、手抜きでゆったりとだけどね。
功がペアだからかな?すごく踊りやすいんだ。
そんな彼を見て相変わらず多才だなぁ、なんて思ったりする。
「ふふっ」
「あっ間違えた!」
なんて笑い声とともに時間が過ぎていく。
触れる肩がとっても愛おしい。
ずっと……この時間が続いて欲しい。
功の目の前にいるのは、私だけであって欲しい。
玄関の方で物音が…
恐らく兄さんが帰ってきたのだろう。
ダンスを続けていると、
リビングに案の定兄さんが入ってきた。
…綺麗な女の人と。
「何踊ってんの?」
抑揚のない、少し冷たい声。
「あっ、えっと練習だよ!
兄さん、おかえり!その人は?」
「ただいま。新しい彼女。」
「こんにちは、桜です〜」
なんて作り物のような笑顔で挨拶する桜さん。
もう出来たんだ、新しい彼女…
その後、しばらくの沈黙が流れる。
空気重い…
「海斗兄さん、
僕たち退いた方が良いですか?」
功がその空気を察したのかそう促してくれる。
「いや、大丈夫…俺の部屋に行くから、入んないで。」
「うん…」
そう言って兄さんはニコリともせず女の人を連れて二階へ上がって行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どうする?散歩でもする?」
功は気を使って私にそういう。
「うん。そうしよっかな。」
私の家で功と二人。
いつものように勉強する。
「あ、洗濯物!」
と、私がベランダから取り出せば一緒になって畳んだりしてくれる優しい功。
なんか夫婦みたい…。
そんなことを勝手に思ってにやけてしまう事は、功には内緒だ。
「明日…ダンスできるかな…。」
「何、不安なの?」
「うん。だって初心者だもん。」
どうせ、また心配性?
とか、からかわれるんだろう。
「うーん。練習してみる?」
でも功から帰ってきたのは、予想もしてなかった答えで…
「え?ここで?」
「うん。ここで。」
功は優しく微笑む。
「良いかも。」
そう言ってリビングの広いところに出て踊ってみる。
もちろん、手抜きでゆったりとだけどね。
功がペアだからかな?すごく踊りやすいんだ。
そんな彼を見て相変わらず多才だなぁ、なんて思ったりする。
「ふふっ」
「あっ間違えた!」
なんて笑い声とともに時間が過ぎていく。
触れる肩がとっても愛おしい。
ずっと……この時間が続いて欲しい。
功の目の前にいるのは、私だけであって欲しい。
玄関の方で物音が…
恐らく兄さんが帰ってきたのだろう。
ダンスを続けていると、
リビングに案の定兄さんが入ってきた。
…綺麗な女の人と。
「何踊ってんの?」
抑揚のない、少し冷たい声。
「あっ、えっと練習だよ!
兄さん、おかえり!その人は?」
「ただいま。新しい彼女。」
「こんにちは、桜です〜」
なんて作り物のような笑顔で挨拶する桜さん。
もう出来たんだ、新しい彼女…
その後、しばらくの沈黙が流れる。
空気重い…
「海斗兄さん、
僕たち退いた方が良いですか?」
功がその空気を察したのかそう促してくれる。
「いや、大丈夫…俺の部屋に行くから、入んないで。」
「うん…」
そう言って兄さんはニコリともせず女の人を連れて二階へ上がって行った。
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「どうする?散歩でもする?」
功は気を使って私にそういう。
「うん。そうしよっかな。」