告白なんて出来るわけない。
振られるって分かってた。


梨乃は自分の気持ちに気付いてなんかないみたいで、
でも功くんが告白に呼び出されるのを
見てるたびとても悲しそうな顔をする。


私が二人の間に入る隙間なんてない。
そう悟ってから、仲のいい二人を見るたび
イライラしてた。

本当、私ってひどいやつ。



でもこの気持ちを忘れようと努力だってしたんだ。


中2、中3と二人とクラスが離れて、なかなか関わらなくなっていた。


でも、高校で一緒になってしまった。


ふと功くんを久々に見た時、やっぱり好きだなって思ってしまったんだ。


だから梨乃に、その事を打ち明けた。

そうすれば梨乃は、申し訳なくなる事を知ってたのに。

重りをつけるように、言ってしまったんだ。


ようやく梨乃はその気持ちに気づいた。
遅いよ。…


そんな梨乃に冷たく当たってしまった。
梨乃の事も、大好きなのに。


私は良い人なんかじゃない。
開き直って私はそんな事を思う。
でも私はこんな人だから。


ごめんね、梨乃。