応援団の顔合わせがあると言われてきたのは、生徒議会室。


それぞれのチームが集まっている。

私たちの団は緑団だから、その指定の席に座る。勿論功も一緒に。


「あれ?梨乃ちゃんじゃん?」

そう私の名前を呼んだのは…、

「阿久津先輩!応援団なんですね!」


「いやーまさか同じ団とはね。」



「そんなんですか?」


「え?そうだよ。俺も、緑団。」


先輩は爽やかに笑ってみせた。


「本当ですか?心強い!良かったね!功。」


「え、あー。ん。」


「おう。よろしくな、功。」


そう言って先輩は功の肩を叩いた。
でもすごくない?


私の知るイケメン二人が、
同じ団にいるって…

絶対盛り上がるって!



「緑団団長の、
阿久津 七瀬です。よろしく!」


そう爽やかに挨拶する阿久津先輩は、
あの笑顔でニコッと笑う。



集まった団員の中から多数決で団長を決めるという、先生もルールがゆるゆるスタイルで…



他にも2年で団長の人もいるけど、顔が整ってるとかで人気投票みたい。


それにうっとりしている2年の先輩と、
よそ見して先輩を見る他の団の子。



「三年の渡辺美優です、
よろしくお願いします!」


「斎藤です。よろしく。」


「2年の柳ヶ瀬 花音です。
よろしくお願いします!」



渡辺先輩は綺麗系でおとなしめの先輩。


斎藤先輩はメガネしてて、頭良さそうなイメージ。


そして花音先輩は、
さっきから話しかけてくれて、とっても優しい。

そして話し方が可愛い!
言葉の一つ一つのチョイスが、可愛い。


そしていよいよ私の番。


「一年の帳 梨乃です!
よ、よろしくお願いします!」


よし、噛まずに言えた。
私、帳はたまにサ行を噛むのだ。


「同じく一年の高橋 功です。よろしくお願いします。」


花音先輩は
とても目をうっとりさせ功を見る。


その気持ち分かります。



「それでなんだけど、出し物の出番が…」

「出番がどうしたんですか?」


「その…くじで大トリになってしまいました…つまり、一番最後です!」


先輩は、引いたくじをこちらに見せる。
確かにそこには6という数字が刻まれていた。

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「で、出し物は何にしますか?」

「流行りのこの曲を
みんなで踊りましょうよ〜!

ほらこれ、社交ダンス演出もありますし、盛り上がること間違いなしですよ!」


とってもウキウキそう話す花音先輩。


でも9人じゃ迫力が…


「了解。それ良いかも。
じゃあクラスで男女3人ずつダンスとか得意そうなアシスタント呼んでくれる?」


え、アシスタントが必要な応援団って
どうなの?

元々少ないとは思ってたけど。


うーん。
こうなったらあの方を呼ぶしかない。


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