「功、どうだった部活…私、あんな功久々に見たよ。」


「うん、やっぱバスケ楽しかった。あんな功って……どんな僕なの?」


「能天気じゃない功だよ。真面目なね。」


「え、それ遠回しにいつもの僕の悪口じゃない?」


「はははっ違うよ。嘘うそ、活き活きしてた功だよ。何というか、輝いてたよ。」


「本当に?梨乃、僕の事惚れ直した?」


「惚れ直す?功に?うーん……うん!惚れ直した!だからまた、バスケ頑張ってよ。」


「そっか。梨乃がそういうなら、頑張ってみる。」


そう目を輝かせた功。案外純粋に私の言葉を受け入れてくれる功は少し可愛く思えた。


「じゃあ梨乃、僕寝るね。」


そう言って功は私の頭におでこを引っ付けて、スヤスヤと眠り出した。


「お疲れ様、功。」