「美味しいね、ルナ。」


「うん……そうだね。」


「。どうした?もしかして肉苦手とか?」


「ううん、全然そんなんじゃないの。」


眉を寄せて心配そうにしてる海斗。
あーあ、私余計な事しかしてない……


「ね、もしかして子供のこと気にしてる?」


「えっ、」


図星すぎて思わず目を見開いてしまう。
だって急に……。


「やっぱそうだった?
気にしなくて良いよ。
でもルナ、子供好きだから、余計辛いんじゃないの?」


「海斗……。ちゃんと…私のこと見てくれてるんだね。」


「それでなんだけど……俺さ、だいぶ給料も安定してきたし、……
養子、もらわないか?」



「養子……。」


今まで考えたことなかった。
でも、私にとって嬉しい話でもある。



「確かに色々大変だと思うけど、俺が出張とかでいない時でも寂しくなくなるだろ?

それに…お母さんっぽいルナを見てみたい。」


「ふはっ、お母さんっぽい私?」


「どう?笑ったでしょ?」


「うん。ちょっとね。
でも良い案だね、海斗。
今度の週末、色々お話聞きに行こうよ!
私もパパっぽい海斗見てみたい!」



「くくっ…
ルナって相変わらず可愛いよね。」


「っえ?」


「好きだよ、ルナ。
結婚一周年、おめでとう。」


私の愛する人、海斗は、そっと優しく私の手を握った。