「功、もし私達が別れたらどうする?」


バスの中で、私はそんな事を聞く。



「んー、軽く鬱起こすかな。
どうしてそんなこと聞くの?」


「鬱……何それ。
ううん、何となく。特に意味は無いかな。」



そう言って、入学以来いつも捕まっている功の腕をぎゅっと握る。


つり革がわりにしてはとっても暖かい、私だけの支え。


絶対、離れないように……ぎゅっと。