「高橋くん、帳さん、あなたたち今日日直だからね?」


先生にそう言われ、日誌を渡される。

うわー、めんどくさい。



「功、何の仕事する?」

私は席へ戻り、隣の功にそう聞いた。


「やだ。」


案の定返って来たその返答。
この……ヒモ男め!



「やだ…じゃなくてさ…。」


「ごめ、寝る。」


「あっ逃げた。ちょっと功?ねえ、……
ねえってば!」


肩を揺すっても功はもう起きない。


「もう!功なんか知らない!」

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ただ今、私、帳梨乃、ものすごく怒った形相で黒板をふきふきしている。


「帳さんありがっ………」


声をかけた先生も、その言葉を口にするのを戸惑うほどの……


「高橋くん……何もしないからかしら、
そんなに怒って……いるのは。」


「そうです。でもいいんです。
もう、知りませんから、あんな人。」

そしてフンっと黒板に視線を戻す。


「そう……まあ、仲良くしてね?」


先生はそう苦笑いをこぼし、デスクに戻った。


今日1日、無視してやる!

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