私たちが乗ったのは手で漕げるローボート。
「梨乃、漕げるの?」
「うん!私に任せて!」
「じゃ、お任せしますか。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから10分後
「…。梨乃?」
「もうなんで進まないの?私頑張ったのに…五メートルも進んでない…」
「ふはっ…本当だね。
あわよくば3メートルくらいかな?
誰だっけさっき任せてなんて言ったのは?」
さっきからめっちゃ笑ってくるし…
「んもう!そんなにからかわないでよ。
功のバカ!」
なんとも…出鼻を挫かれた気分だ。
「ほら、梨乃貸してみなよ。」
そう言ってオールを手にする功…
「功こそ、出来るの?これ、結構難し…」
え、なんで進んでるの?
さっきの倍以上のスピードで湖面を滑るボート。
「どう?出来てるでしょ。」
「す…すごい…。
ね、風が出てきたよ。涼しい!」
そよ風が私の髪をなびかせる。
天気も良いし、適度に乾いた良い風。
ん〜!最高!
「良かった。素直に喜んでもらえて。」
すると功はにっこりと笑う。
その笑顔に胸の高鳴りを覚えたのは、言うまでもない。
だいぶ漕いだところでボートを止め、昼食をとる。
私の手作りのお弁当。
気に入ってくれるかな?
「美味い。これ、何?」
「それね、
アスパラをお肉に巻いたやつだよ。」
「ふっ、‘お肉’って。」
「そんな変な言い方?謎にツボってるし…
あーあ、私もボート漕ぎたかったなあ。」
そんな事を呟きながら、私は空になったお弁当箱を鞄にしまう。
ま、功がほとんど食べたんだけどね。
男の子の胃袋ってすごいんだね。
そんな事を思う。
「じゃ、漕いでみる?」
「でも…無理だよ。さっきだってさ…」
「ここで。」
すると功は膝をポンとたたく。
この…合図は?
「梨乃、漕げるの?」
「うん!私に任せて!」
「じゃ、お任せしますか。」
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それから10分後
「…。梨乃?」
「もうなんで進まないの?私頑張ったのに…五メートルも進んでない…」
「ふはっ…本当だね。
あわよくば3メートルくらいかな?
誰だっけさっき任せてなんて言ったのは?」
さっきからめっちゃ笑ってくるし…
「んもう!そんなにからかわないでよ。
功のバカ!」
なんとも…出鼻を挫かれた気分だ。
「ほら、梨乃貸してみなよ。」
そう言ってオールを手にする功…
「功こそ、出来るの?これ、結構難し…」
え、なんで進んでるの?
さっきの倍以上のスピードで湖面を滑るボート。
「どう?出来てるでしょ。」
「す…すごい…。
ね、風が出てきたよ。涼しい!」
そよ風が私の髪をなびかせる。
天気も良いし、適度に乾いた良い風。
ん〜!最高!
「良かった。素直に喜んでもらえて。」
すると功はにっこりと笑う。
その笑顔に胸の高鳴りを覚えたのは、言うまでもない。
だいぶ漕いだところでボートを止め、昼食をとる。
私の手作りのお弁当。
気に入ってくれるかな?
「美味い。これ、何?」
「それね、
アスパラをお肉に巻いたやつだよ。」
「ふっ、‘お肉’って。」
「そんな変な言い方?謎にツボってるし…
あーあ、私もボート漕ぎたかったなあ。」
そんな事を呟きながら、私は空になったお弁当箱を鞄にしまう。
ま、功がほとんど食べたんだけどね。
男の子の胃袋ってすごいんだね。
そんな事を思う。
「じゃ、漕いでみる?」
「でも…無理だよ。さっきだってさ…」
「ここで。」
すると功は膝をポンとたたく。
この…合図は?