再び教室に戻ると、午前よりもうんと混んでて、とっても大変そうで慌てた。

すると、
大学生くらいのお兄さんたちが来店。

そして早苗の方に寄って行き、


「お姉ちゃん可愛いね、名前なんてゆーの?」

「ご注文はどれにしますか?」


「んー、お姉ちゃんスルーしないでよ。
ほらはやく、名前は?」

すると早苗の袖を引っ張る茶髪の奴。


「だから、ご注文は!?」

これって…絡まれてるよね。
軽々しく私の早苗に触れるな!


「すみませんお客さん、個人的な接触はお辞め下さい。」

私は咄嗟にフォローに入る。

「梨乃!ありがとう。」


「何?邪魔すんの?この子も可愛いね」

男の人の手が、私の方にも伸びる。

キ、気持ち悪い…


その時だった。



ガシッと掴まれた男の人の腕。

その手をたどると、功がいて…


「こいつ、僕のなんで。」


そう言ってその腕を捻りあげる。
いつもの穏やかな功じゃなくて、少し鋭さも感じる功。


良かった。


早苗の方に目を向ければ、西田くんに裏の方へと連れてってもらっているみたい。


あれ、
これは返って良かったパターンじゃない?


あっという間に外へ出された男の人たち。
これで一件落着だ。