ようやくもらえた休憩。

でも功は30分しかもらえてなくて、かなりの人気ぶり…



でもそんな事一切口にしない功。
本当にいい人。


「梨乃、ほらたこ焼き。」


そう言って私にたこ焼きを差し出す功。

迷わず私はそれを食べる。


「ん!美味しい!」


「だよね。これ美味しい」


「ね、功は綺麗な人が好き?」


「どうした、急に?
まさか、また不安になった?」


「…っまぁ…。」


「全くしょうがないなぁ、何度も言うよ。

僕は梨乃の事しか見てないから。だから心配しないで。」

功は優しい声でそう言う。


「…。」


あんまりにも、優しい顔するから…


「何?照れてんの?かーわいっ」


功は軽く私を抱きしめる。


「絶対だからね。梨乃の事嫌いになったら、梨乃…もう泣くからね。泣いて泣くからね。」


私は功の胸の中でそんな事を言う。


「うん。分かった。好きだよ、梨乃。」


「私も好きだよ。功。」


「そろそろ良い?理性限界。」


「やだ。今日だけは離してあげない。」

ぎゅっと手の力を込めた。


「はあ、仕方ないなぁ。」


功は呆れたようにそう言うけど、私を優しく撫でてくれる。


心地よくて、あわよくばここで寝れそう…
頭の中が、功でいっぱい。


声を聞くだけで、きゅんって胸が高鳴るんだ。