「俺と…付き合って欲しい。」

自分から告白したのは、初めてだった。
ルナは、俺の事を
ちゃんと見てくれていたから、俺も心を開くようになったし、決め手となった。



「はい…よろしくお願いします!」

頬を赤らめてそういうルナがとても愛おしく思える。

そしてその時決めたんだ。

一生をかけてこの子を幸せにするって。

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でもそんな願いもむなしく、あっけなく振られてしまう。

もともと俺は、両親が両親という事もあって、恋愛に対して抵抗があった。

女遊びも、自分を曝け出すなど深入りはさせなかったし、ある程度の距離を置いたものだった。


どうせ顔なんだろって。


ルナだけは、本気だった。


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「海斗、私と別れて。」

冷たく放たれたその言葉は、今でも俺の心をめちゃくちゃに破壊する。

聞いた途端、嘘だろ?って思った。


「何でだよ?何かあったの?」

そう聞くけど、ルナは一切口を開こうとしない。

軽く拒否もされた。


それがグサッと心を刺してえぐっていく。

彼女の目は、もう俺を写してはいなくて、とても冷たく見えた。

それが、かなり響いたんだ。