美味しそうに焼きそばを食べる坂下を見て、ホッとした。



感想聞いた後で



「ホントは、私が作ったんだ。」



って、ちゃんと言おう。



しばらく坂下を眺めていると、廊下を歩いてくる人の気配がした。



私は、急いでその場を離れた。



物陰から様子を窺っていると、職員室にやって来たのは坂下HRのアーク&ダークエンジェル。



アークのお嬢様がメイド服を着ていて、ダークの先輩はチャイナ服だった。



2人ともスタイルが良いから、コスプレが似合っていた。



「アンジェ、緊張してる?」



「まぁ…ね。」



ダーク…もとい、アンジェ先輩が深呼吸する。



その姿は、いつもの怖いイメージとは打って変わって、可愛らしかった。



今まで逆立てていた髪をおろしたせいだけじゃなく、微かに頬を染めていたから…。



実は邪険にしてる蒼が好きで、訪ねてきたのだろうか?



今いないよって、教えた方が良いのかな?