僕達は恋のことをわかっていない__。

詩「おはよう。」

僕は今幼馴染と登校中だ。

出「おはよう。今日は遅刻じゃないんだ。」
詩「バカ。今日、入学式だよ。
いつまでも中学のままじゃないんだから」

今日、僕達は高校の入学式だ。
動きづらい新品のブレザーを着ている。

詩「同じクラスになれるといいね。」
出「やだ。」
詩「なんで!?」
出「だって菜穂うるさいし…」
詩「ひどい!!雪だってずっと寝てるじゃん!!」
出「お前とは違って勉強出来るからいいんだ
よ。」
詩「むぅ…」

詩「あ!校門前で写真撮ろうよ!」
出「えぇ、まぁ、いいけど…」

パシャ

詩「よし!いい感じ、行こっか。」
出「はいはい。」

詩「なんだかんだ言って雪って優しいよね」
ボソッ

出「なんか言ったか?」
詩「別に!行こいこ!」
出「?あ、おい、ちょっと待てよ。」

いがいと走るのが速いな…なんて