「優斗は女子からいっぱいもらったでしょ。」
だからつい、きつい言い方をしてしまう。
「あれ?もしかしてヤキモチ?
うわぁ、嬉しいな。
でも俺は沙織のが一番食べたい。
なんなら沙織を食べたい。」
「なっ……!
優斗って本当なんなの!?
この女好き!」
なんで食べたいとか簡単に言うかな。
「怒らないでよ。
それに、さ。
なんで勉強俺に聞かないの?
俺なら優しく教えてあげるのに。」
「………え?」
優斗が、勉強教えてくれる?
「そんなの絶対無理!
結構です!
誠も十分優しいから!」
ドキドキしすぎて絶対勉強どころではなくなってしまう。
「………なんで?」
その時、ふと優斗の声のトーンが落ちた。
あまりに急なことで戸惑ってしまう。