「やっ、ばくない?」
「萌える。あれは萌える。」



「あの二人付き合ってんのかな。」
「やべぇ、幼なじみいーな。」



なんて、女子は悶えてるし
男子は一部誤解してるし。



「まあでも確かに誠用に苦味が効いたやつ作ってるけど、そんなに好きなの?あれ。」



「ああ。」
「じゃあまた作ってあげるね。」



「………まじで?」



明らかに誠の表情が変わった。
目が輝き、幼い表情になる。



か、可愛い……!



そんな誠を見て、今度は男子までもギャップにやられていた。



女子に至っては声にならない声を出しているし。



「……でも、なんか裏あるだろ。」
「え?」



「なんか顔に出てる。」
「嘘……!」



そう、実は誠に頼みたいことがあるのだ。