―オギャァ、オギャァ、オギャァ、オギャァ…… ほっと、私は息をつく。 「ありがとう、ありがとうっ、」 御門ったら、泣いて私の手を握ってる。 私は喋る元気もなく、微笑んだ。 「お母さん、よく頑張りましたね。元気な女の子ですよ」 フフッ、御門に目元が似てる。 可愛さに、頬が緩む。 「……名前は、夏姫(ナツキ)だ」 夏姫ちゃん。 7月24日。 一人娘が、誕生しました。