ティアも異様な感覚に襲わ

れ、体中に緊張が走った。

《この感じは……》


華奢な体を震わせる…


クロードを見ると落ち着き

はらった感じで、笑みを


浮かべ、そっと肩に手を


置いてくれる。


そのお陰か、震えが止まり

気持ちが楽になった。

       ヤ
《うむ…こりゃ殺る気


満々だな…》


《どうしましょう!?》


その問いに、


《もち、逃げる》


と答えた。


《こんな所でやりあったら

ベルゼ軍に敵がいますよ!!

って言ってるみたいなもん

だからね》


《それに極力無駄な


戦いは避けたいんだ》


そう言うと出来るだけ


気配を殺し、裏手に廻る


二人…扉を開けて


静かに山小屋を後にする


のであった。