(あぁ…このまま化物に


食べられるんだ…)


(最後に母ちゃんの蜂蜜


パン……食べたかったな)

そんな事を頭で考えていた




(ん!?)


いっこう襲われる気配が


ない事に気づく。


恐る恐る顔上げてみた。


すると、自分と化物の間に

割って入り、誰か居るの


が見える。夜の闇がその姿

を隠していたが、わずかな

月の光がその人物を照らし

出す…そこでラキは記憶の

中から見覚えのある


顔を引っ張り出してみる。

あの時…エロ親父と


居た連れの男…確か名前


は……《おじさん…小屋に

居た》そこまで言うと、


《セシルドだ》と即座に


切りかえされた。