少し歩いた所でクロードが

急に立ち止まった。それを

見てセシルドも


立ち止まる。


《どうかなさいましたか》

セシルドの問いに少し


間を置いて答える。


《ここから一キロほど


行った場所で何者かが


戦っている》


セシルドもクロードの


見つめる先に顔を向けるが

何も感じ取る事ができない

ようだった。


決してセシルドの能力が


低いのではなく、クロード

    ・・・・
が異常に高すぎるのだ。


《いくぞっ》


そう言うと音も無く走り


出した。その後をセシルド

が追う。


気配を消し、木陰から


辺りを探り見る。


そこで二人が見た物は…