《国王が偉い…かわらない

よ!!おれはガキだからよく

わからないけど、同じ人間

だろ!!生まれた時と場所が

違うだけでこんなにも差が

あるの??王宮では美味しい

食事を沢山食べて、おれ達

は毎日腹を空かせて…それ

でも頑張って国の為にやっ

てきたんだ……なのに…お

れの村を助けてくれなかっ

たくせに!!


偉いってなんだよぉ!!》


黙って聞いていたティアも

言葉を返せなかった。


確かにラキの言っている


事もわからなくは無い…が

そうじゃない。


きっと今のラキは何を言っ

てもわかってはくれないだ

ろう…。


《ラキは…恨んでいるの


ですか?!》


《クローディス様やこの


国を……》


《……》


ティアの問いに拳を握り


しめ、黙ってうつ向いて


いる。