《もういくのぉ!?》


《えぇ、そうよ》


ティアは旅支度をして


いた。


それを見たラキが不満そう

に喋りかける。


《このままここに居続けて

たらクローディス様達に


迷惑がかかります》


《別に迷惑なんてかから


ないよぉ!!クロードだって

そんな事言わないって!!》

《ラ…ラキっ!!誰かに


聞かれたらどうするの


ですっ!!》慌ててラキの


口を押さえる。


《かまやしないよっ!!》


ティアの手をはねのけた。

《んじぁ聞くけど王子って

のはそんなに偉いのか?!》

《そりゃ…次期…国王にな

られるお方ですから…》


唐突に聞かれ、しどろもど

ろ答える。